This is Football
ご無沙汰しております。山本でございます。
実は10/31〜11/8までイングランドを旅していました!
突然ですが、フットボール(Football)とサッカー(Soccer)の違いを知っていますか?
同じスポーツのことを指していますが、国によって呼び方が違います。母国イングランドを始め、ほとんどの国では「フットボール」と呼ばれ、日本やアメリカ、オートラリアなど一部の国では「サッカー」と呼ばれています。
日本でも〇〇FC(フットボールクラブ)や●●SC(サッカークラブ)というように、フットボールとサッカーは混在していますね。ただ日本ではサッカーと呼ぶのが一般的です。
では、そもそも日本でサッカーと呼ばれるのが一般的になった理由はというと、1876年に英国海軍が伝えた際に「Asocciation Football」として伝わり、その中のsoccにerをつけて、「サッカー」として広まったからだと言われています。
この写真を見てください。
これが現在のサッカーの起源、Footballです。
当時は手を使っても良いし、足を使っても良いし、殴る蹴るもあったとか…
ルールは一つだけでした。
二つのゴールがあり、そこにボールを運んだら勝ち。
とにかくその一つだけがルールで、その為にどんな方法を使っても良かったんです。
その後、手を使う派(ラグビー)と使わない派(サッカー)に分かれて、ルールが整理されていきましたが、その頃から変わらないのはボールをいかにゴールに運ぶかを競うスポーツだったという事です。
そんなFootballの国を旅して、多くの試合を見る中で、衝撃を受けました。
・・・あぁ今まで自分が見てきたのはSoccerだったのか…。ここではFootballが行われている…!
相手から奪ったボールを安易に後ろに下げたら大ブーイング。「前が空いてるだろ!」
FWが相手の背後に走り込んでいるのにボールを入れなければ大ブーイング。「チャンスだろ!」
相手ゴールが近づくとあちらこちらから「シュート!!!!」という叫び声が聞こえてきます。
そんな中でプレーする選手たちは当然の事ながら、常に「ゴール」を意識してプレーしています。
パスかドリブルかを判断するのではなく、ゴールを目指してプレーする中で自然に、その為に一番良い選択がされていく感覚。
身体が勝手にゴールに繋がるプレーをする為に動いているといってもいいかもしれません。
ゴールを目指す中で、その為に必要なパスやドリブルという手段がある。
ピッチの中にはゴールを奪いにいく選手と、ゴールを守る選手のみが存在します。
ボールを動かす時間、何も起こらない時間は存在しません。
その為に、観客も息つく間もなく、前のめりでFootballを観ています。
これはチャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、2部リーグ全ての試合でそうでした。日本でSoccerを見ていると、退屈な時間がありますが、Footballにはありませんでした。
話は戻りますが、Footballの大前提は二つのゴールがあり、そこにボールを運んだら勝ち。とてもシンプルなものです。
得てして、ポジョニングやコントロール、パス、ドリブルといったものに目が行きがちですが、それらは全てゴールと繋がってこそ、価値があります。
そんな当たり前の事に改めて気付かされる良い旅でした。
我々が目指すのはFootball。
どんなにコーチが細かな事を偉そうに指導しても、本質は変わりません。大切な事はいつも一つ。
選手達にもぜひ、良い「フットボーラー」になってもらいたいと思います。
山本